神宮司和子 展 -終了しました-


会期:2017年9月1日(金)-19日(火) 11:00-18:00 水・木曜は休み




山梨県甲府市に住む神宮司和子の初個展。統合失調症の病気が私に絵を描かせている、
障害者には障害者の心意気があるという神宮司。描画を始めてからここ6年の間に描かれた
作品27点を展示いたします。


震える人
                         
神宮司さん
自分自身に、打ち震える人
病気あり、どうにも不安になってしまう時しばしば
褒められると、有頂天になりふわふわと漂い
そして崖からつき落とされる様な不安にまた落ち込む人
その落差の中で、薬の副作用からくる震える手を持ちて描画する
画紙には タバコの煙とコーヒーの滴

神宮司さんには、たくましき生きる力あり
甲府 愛宕山山麓の雑草生い茂る小さな家からヌウと現われる白髪のやまんばの如き眼に光あり
したたかな強さと、
人生への柔らかき姿勢保たんとして
孤独と、病気の原にて
紙とペン持ちて自らを解き放ち
コツコツと持続の作業をする

打ち震える魂と生きぬくたくましさに、祝福あれぞかし

川口園子(山梨・人ねっこアートワーク)